相手の気持ちに寄り添い、じっくりと話を聞きましょう
本人は誰でもよいから打ちあけたのではありません。「そんなに苦しかったのですか」などといたわり、じっくりと話を聞きながら、本人の心の叫びを受けとめましょう。徹底的に聞き役に回ってください。そして、冷静に自殺以外の可能性を探っていきましょう。
叱咤激励しないように
「がんばって」、「そんなこと言わないで」など慰めや励ましの言葉は、本人にさらにプレッシャーをかけることにつながります。また、「自殺してみろ」と挑発したり、批判したり、世間一般の常識を押しつけたりすることは避けましょう。その人を一人にすることも避けましょう。
「生きたい」という心の叫びを聞く
本人は「生きたい」という気持ちと、「死にたい」という気持ちの間で揺れ動いています。「助けてほしい」という心の叫びを受けとめてください。
「自殺しない」と約束してもらう
相手の話を十分聞いたあとで、「あなたはかけがえのない人」、「あなたがいなくなったら悲しい」という思いを伝え、「自殺しない」と約束してもらいましょう。
心の病は治療でよくなることを伝える
不眠、食欲の低下、気分の落ち込みなどの症状は治療でよくなることを伝え、医師などの専門家への受診をすすめてください。
「死にたい」と打ちあけられたら
親しい人から「死にたい」と打ちあけられたら、どう対応したらよいか、誰もが戸惑ってしまうものですが、本人はあなたを信頼して打ちあけたのです。話をはぐらかさず、真摯に向き合い、身近なよき相談者になりましょう。
「あなたのことをとても心配しています」と目を見ながら伝えます。そして、「自殺しない」と約束してもらいましょう。
はっきりと「自殺することまで考えていますか?」と尋ねます。
「がんばって」などと激励するのではなく、苦しい気持ちを受けとめ、十分に話を聴きましょう。
安全を確保しましょう。自殺の危険を感じたならば、医療機関などの専門家につなぎましょう。自殺の危険がなくなるまで、本人の側に寄り添っていましょう。